さあ寝ようとすると、それを見計らったように、犬が一緒に寝るよといそいそとやってきます。犬はどうして一緒に寝たがるのでしょうか?
犬が一緒に寝たがる訳と、犬と一緒に寝る場合の危険性を紹介しましょう。犬と一緒に寝る派の方には、注意点をまとめましたから見て下さいね。
犬が一緒に寝る理由は?
犬というのは、表情がくるくる変わってとても愛らしいですよね。犬を我が家の一員として迎えた時には、ちゃんと犬の寝床を用意した筈です。なのに一緒に寝たがって断ると悲しそうにしています。そこで犬の熱意に負けてしまった人も多いでしょう。どうして犬は人間と一緒に寝たがるのでしょうか?その理由と犬と一緒に寝るときに注意しておきたいことをまとめました。
犬が一緒に寝る理由1.飼い主の側が安心だから
犬は群の動物
犬は群で暮らしている動物です。一緒に暮らすことで危険を減らすこともできるので、安心して寝ることができます。人間と暮らしていても、習性は変わりませんから、飼い主が寝室に閉じこもってしまうと心配になってしまいます。安心して眠るには、一緒にねるのが一番ですね。そこで犬は、飼い主と一緒に寝たがるようですね。
飼い主の臭いで安心
飼い主と一緒に寝たがる犬は、飼い主の臭いが側にあると安心して寝ることができるようです。一緒に寝ると飼い主に守られているようで、安心できるのでしょうね。飼い主に守ってもらいたくて一緒に寝る犬もいますが、その逆の犬もいるようですよ。一緒に暮らしている飼い主を、守ろうとして一緒に寝る犬です。飼い主を守りたいと考えている犬は、飼い主の足元で一緒に寝るようですよ。確かに足元で寝ていたら、何があっても飼い主を守ることができますね。
犬が一緒に寝る理由2.甘えん坊だから
飼い主が好き
犬が一緒に寝る理由として、飼い主が大好きだからということもあります。暮らしていくうちに、飼い主が好きすぎて一緒に寝るようになっていまう犬がいます。こういう犬はとっても甘えん坊さんで、飼い主の顔のあたりに寝ることがあります。顔のそばなら、大好きな飼い主にしっかりと甘えることができますからね。甘えたくてたまらないという理由で、飼い主と一緒に寝る犬は、可愛いと思ってしまいます。ついつい甘やかしてしまいがちになりますよね。
いつも一緒にいたい
いつも飼い主と一緒にいたいという甘えん坊の犬もいます。犬と一緒の暮らしとは言っても、お留守番をしてもらうことも結構あるでしょう。甘えん坊の犬はいつも飼い主と一緒にいたいので、離れると不安になってしまいます。ですから飼い主と一緒に寝ることが、大好きです。飼い主の身体に密着するように寝たりします。飼い主の身体にくっついて一緒に寝る犬は、飼い主と一緒にいたい甘えん坊さんです。もしもお尻をくっつけてきたら、飼い主を信頼している証です。飼い主に背中を任せて、すっかりくつろいで満足して寝ています。ここまで求められたら、仕方ないなぁと一緒に寝てしまいそうですね。
犬が一緒に寝る理由3.お布団大好き
人間の寝具が一番
犬用ベッドや寝具を用意しても、人間のお布団に勝るものは無いでしょう。なにしろ人間がぐっすりと眠れるように、工夫を凝らしていますし、ふかふかの肌触りです。犬だって少しでも寝心地が良い場所で眠りたい!という理由で、犬が人間と一緒に寝ることを好む場合もあります。まぁ犬の寝具の方が、人間用の布団よりも寝心地がよければ、ちょっと複雑な気持ちになりますから仕方ないのかもしれませんね。
寝やすい環境
人が寝室として選ぶのは、家の中で比較的静かで落ち着ける環境の部屋です。居間には日当たりの良い暖かい場所を選びますし、台所なら風通しのよい比較的冷たい場所にします。そうやって目的にあわせて部屋を配置しているので、寝室は寝るのに最適だったりします。犬も夜は静かで落ち着ける場所で眠りたいという欲求があります。そこで暮らしの中で一番落ち着ける飼い主の寝室で一緒に寝るということになります。くつろげる寝室と犬に認められたんですね。
犬と一緒に寝るとこんな危険が!
人獣共通感染症
犬からうつる危険がある病気に人獣共通感染症というのがあります。これは動物から人間に感染する危険がある病気のことです。バルトネラ症など30種類くらいの病気が感染する危険があります。確かに発症例は少ないのですが、過度に接触して唾液や傷口から感染することもあります。犬は散歩に出ますからノミは注意してください。ノミを退治する薬を飲ませてノミを家に入れないことです。ノミの死骸に菌があることもありますし、人間がノミに刺される危険もありますね。犬を清潔に保つように注意します。犬と一緒に寝ることは、人獣共通感染症の危険がある事に気を付けて下さい。
犬と一緒に寝る時に注意する事1.事故
圧死
小型犬や子犬と一緒に寝ると危険なのは、犬を押しつぶしてしまうことです。冗談みたいな話ですが、巨漢の男性が小型犬と一緒に寝ることで、犬を圧死させてしまった事故が発生しています。暮らしの中の何処に危険があるかわかりません。小さな犬と一緒に寝る時には、押しつぶすことのないように注意してください。寝ている時でも、犬がいると頭の片隅で認識することで、気を付ける事が出来るはずです。
ベッドから転落
犬と一緒の暮らしでは、注意しておくことはまだまだあります。最近はベッドで眠る人も多いでしょう。大切な犬がベッドから落ちてケガをしないように気を付けて注意を払ってください。小型犬がベットから落っこちて足を骨折するケガをしたことが、報告されています。特に小型犬には人間のベットの高さは落ちたら危険を感じるほど高いものです。気を付けてあげてくださいね。
誤飲
犬と一緒に寝る時に気を付けて欲しいのは、寝る前に犬が誤飲しそうなものは片づけておくことです。昼間なら誤飲すればすぐに気がつきます。ところが人間が寝ている時間は、夜中に犬が悪戯していて、うっかり誤飲しても気を付けてあげることができません。ゲージに入れていたら行動範囲を制御できますが、一緒に寝るということは、犬が自由に家の中を動き回れることだと思って下さい。ですから事故を起こさないように前もって気を付けておくしかありません。寝る前には部屋をチェックして誤飲しそうなものは、犬に届かない場所にしまっておきましょう。
犬と一緒に寝る時に注意する事2.柔軟性
環境を変えても適応できる
人間と一緒に寝る経験しかないと困ったことがおきます。それはペットホテルなどに預けられたときに適応できなくて、体調を崩す危険があることです。気を付けて欲しいのは、ペットホテルを利用しないから、大丈夫とは言い切れないことです。人の暮らしには思いがけないこともおきます。震災で犬と一緒に寝ることができない場合もあるでしょう。親類の不幸などで家族で家を空ける場合もあるかもしれません。環境の変化に柔軟に対応できるだけの力を犬につけさせておかないといけません。お昼寝はゲージでとるとか、ハウスでも眠れるように気を付けてあげてください。そういった訓練は、犬の自立に役立って、環境の変化によるストレスを緩和する効果があります。
犬と一緒に寝る時に注意すること3.しつけはしっかりと
分離不安
プロのドックトレーナでも、犬と一緒に寝る人もけっこういます。その経験から一緒に寝ると上下関係が乱れることは無いという発表もありました。それでも躾はとても大切です。ドックトレーナが安心して犬と一緒に寝ることを選ぶことができるのも、きちんとした躾ができるからです。躾をしていないと、飼い主の姿が見えないだけでパニックをおこしてしまいます。分離不安という人間の赤ちゃんなどと同じ症状が出てしまうのです。赤ちゃんも段々とお母さんと離れて自立していくように、犬も自立させてあげないといけません。ゲージでも眠れる。お留守番も出来るように躾ましょう。
一緒に寝るのを嫌がる犬も受け入れて!
犬の中には独立心が旺盛な犬もいます。愛玩犬は一緒に寝ることを好み、日本犬や大型犬は、独立して寝ることを好む犬が多いようです。これは犬の性格によるので、一緒に寝ることが好きじゃないからといって、飼い主が好きではないという訳では全くありません。ただ独立心が強く自立しているので、ひとりで寝たいのです。そのような気性の犬を、無理に一緒に寝かせようとはしないでください。犬にも個性があるからです。それに独立心が強い犬は、忠誠心も強いものです。飼い主を大事に守ってくれますよ。中堅ハチ公みたいですね。そんな真摯な犬もとっても可愛いですよね。
犬にも人間と一緒に寝るのが好きな子がいる
犬にも飼い主と一緒に寝るのが好き!飼い主と一緒に寝たい!と思う犬がいることがわかりました。甘えん坊の犬ですね。犬が飼い主と一緒に寝るのが好きでも、犬と一緒に寝るかどうか決めるのは、飼い主です。犬と一緒に寝ることで病気なども危険もあるのですから、自分のライフスタイルなどと相談して決めて下さいね。一緒に寝ると決めたら注意することもありますから、気を付けましょう。