犬の嫉妬は「寂しい」のサイン!安心させる上手な接し方も紹介

犬が嫉妬をする時の行動や注意点、飼い主がするべき事についてまとめました。

犬は愛情が不足していると感じると、嫉妬を表す行動に出る事があります。家族が注意しておかないと、嫉妬がエスカレートしてしまう事もあるので、きちんと対処していきましょう。

目次

犬の嫉妬中の行動や上手な接し方を解説

犬が普段とは違う行動を見せるようになったら、もしかしたら嫉妬心の表れかもしれません。犬にも感情があるので、飼い主の行動によっては嫉妬してしまう事があります。犬が嫉妬しているようであれば、適切な対策をする事が大切。犬を家族の一員として仲良く迎え入れるために、犬の嫉妬を解消してお互いに快適に暮らせるようにしていきましょう。

寂しがりやな犬は嫉妬しやすい

実は、犬は嫉妬しやすい動物である事をご存知ですか?犬は元々、集団行動をする動物です。集団の中で、自分と他の犬との優劣や順位を気にする事が多いのが犬の特徴。現代の飼い犬においても、常に自分の地位の優劣を気にする傾向にあります。そのため、他の犬や人と比べて自分の地位が劣っていると感じると、すぐに嫉妬をしてしまう可能性が高くなります。

犬が嫉妬してしまう原因

犬が嫉妬をする原因は様々です。散歩中に、飼い主が他の犬や人にかまっていると「自分の方を向いて!」と嫉妬心を露わにする事があるのではないでしょうか。特に飼い主に対する愛情を強く求めている犬の場合は、他の犬を撫でている姿を見るだけでも嫉妬心を燃やす事が多くあります。飼い主の注目が他の物に集まっている事が犬にとっては辛い事なのかもしれません。

新しい家族ができた場合も、犬は嫉妬をする事があります。飼い主に赤ちゃんが生まれた時、犬は「今までは自分が1番だったのに、今は赤ちゃんの方が1番になっている」と感じて嫉妬をしてしまう事もあるのではないでしょうか。どうしても飼い主は赤ちゃんの方へ集中をしてしまうので、犬は自分が蔑ろにされた気持ちになってしまいます。

また、他の犬が家族として新たに迎え入れられた時も、先住犬が嫉妬をしてしまうので気をつけましょう。後から来た犬との優劣が気になり、嫉妬をする可能性が高くなります。人間や犬に関わらず、新しい家族を迎え入れる時は犬が嫉妬をしないように注意する事が大切です。

犬が嫉妬中にとる行動・注意点

犬は言葉を話す事ができないので、自らの行動によって嫉妬をしている事を表します。犬の行動に注意を払っていないと、嫉妬している事に気づかない場合もあるので気をつけましょう。犬の気持ちを汲み取らず、そのままにしておくと嫉妬した犬の気持ちを傷つけてしまうかもしれません。そうならないように、嫉妬中に犬が取る行動や注意点を参考にしてみてください。

「遊んで!」アピールをする

飼い主の注意が他の物に移っている時、犬は自分に注目をしてもらいたくて「遊んで!」アピールをする事がよくあります。飼い主におもちゃを繰り返し持ってくるのが、遊んでアピールのサイン。また、飼い主が他の犬や人にかまっている時には、それに割り込んでくる事があります。自分の存在を飼い主に大切にしてもらいたいという気持ちの表れでしょう。

こうした行動は、飼い主が「犬が喜んでいる」と勘違いしやすい事があります。おもちゃを持ってきたり、飼い主の方へ近寄ってくる事が単なる愛情表現だと勘違いしていると、犬の嫉妬心を感じる事ができないかもしれません。犬が普段よりもしつこくおもちゃを持ってきたり、割り込んでくるような様子を見せるのであれば、嫉妬をしている可能性が高くなります。

拗ねてしまう

積極的な犬は自ら行動に移す事が多いですが、控えめな犬の場合は飼い主に対してなかなかアピールする事ができません。飼い主の注意が他の物に移っている時間が長くなると、しゅんとした表情でじっと飼い主の事を見つめる事があります。また、飼い主が自分にかまってくれない事に対して傷つき、他の部屋に行ってしまう事もあるので気をつけましょう。

こうした犬の行動は、飼い主が気づかない事もよくあります。控えめな犬はアピールが下手なので、普段とは変わらないと思ってしまうのではないでしょうか。犬の表情や行動をきちんと見ておく事も大切。犬がよそよそしい雰囲気を見せたり、他の部屋にいる事が多くなったら、飼い主が他の事に注意を向けているのに対して嫉妬をしているかもしれません。

教えたことを守らなくなる

犬の嫉妬心は、生理的な面でも表れてきます。嫉妬心が募った事によるストレスで、トイレの回数が増える場合があるので、その点にも注意をしてください。また、飼い主に注目をしてもらいたくて、決められた場所とは違う場所でトイレをする事もあります。粗相をする事で、飼い主が自分に注目してくれると思っている可能性が高いです。

留守中、飼い主がいない事に対する寂しさでおとなしくできなくなる事もあります。大きな声で鳴いたり、イタズラをしたり、普段はやらないような行動に出てしまうかもしれません。教えられた事ができなくなるのは、嫉妬心によって飼い主の気を引きたい気持ちの表れです。上手に対処をする必要があります。

気性が荒くなる

あまりにも嫉妬心が掻き立てられている時は、攻撃的な行動に出る事があります。飼い主がかまっている犬や人に対して、攻撃を仕掛けてくる事があるので注意が必要。相手への攻撃をする事ができない犬は、自分の体を噛んでストレスを発散しようとする場合もあります。

留守中の場合は、様々な物に対して八つ当たりをしてしまう行動に出る事もあります。飼い主が大切にしている物を壊したり、家具をボロボロに噛みちぎったり、といった事もあるので気をつけてください。また、多頭飼いをして間もない時期、他の犬に嫉妬をして怪我を負わせてしまう場合もあります。こうした攻撃的な行動に出ないように、対策を立てる事が大切です。

犬の嫉妬心を緩和させる飼い主の行動

犬が嫉妬していると、様々な面でトラブルが起きやすくなります。犬の嫉妬心を感じたら、飼い主が適切に対処をする事が重要なポイント。嫉妬している犬をそのままにしておくと、ストレスが溜まって攻撃的な行動に出てしまうかもしれません。それを回避するために、犬にとって良い行動を取るようにしてください。

嫉妬に気付いたら積極的に構おう

犬が嫉妬をするのは、飼い主の愛情不足を感じている場合がほとんどです。きちんと愛情表現をしていけば、犬が嫉妬をする事も少なくなるのではないでしょうか。犬が嫉妬をしていたら、積極的にかまってあげましょう。犬を撫でたり、遊んだり、声をかけたり、普段から愛情を持って接する事で嫉妬をする事が少なくなります。

自立心が育つよう一定の距離は保持

ただし、甘やかし過ぎるのはNGです。過保護にし過ぎると、逆に嫉妬心を抱きやすくなるため一定の距離を保つようにしましょう。あくまでも飼い主がリーダーという意識を持たせ、きちんと言う事を聞くようにしつけをしていきます。その上で、しっかりとかまって愛情を注いでいくようにしてみてはいかがですか。

2匹目の家族を迎える前の準備

犬を飼っていると「もう1匹を家族として迎え入れたい」と思う方も多いのではないでしょうか。新たな犬を家族として迎える時は、先住犬が嫉妬をしないように配慮をする事が大切。先住犬と新たな家族が仲良く過ごす事ができるように、飼い主が工夫をして環境を整えていきましょう。

先住犬の性格を改めて考える

まずは、先住犬の性格を改めて考えてみましょう。元々、嫉妬心を抱きやすい犬である場合、多頭飼いは難しいと言えます。普段から他の犬に対してフレンドリーに接する事ができるか、社交性は育てられているか、総合的に判断をしていく事が重要です。

先住犬と迎えたい犬をお見合いさせる

先住犬と、迎え入れる犬のお見合いをさせる事も大切です。急に新しい犬が家にやってきたら、先住犬はびっくりしてしまいます。新しい家族に対して嫉妬をしてしまう事もあるので、相性が合うかどうかお見合いをさせる事が大切。家族として迎え入れる前に先住犬と会わせられる機会があるなら、お見合いをして様子を見てみてください。

先住犬の過ごしやすい環境を保つ

新たな家族を迎え入れる場合は、先住犬の事を最優先に考えるようにしてください。新しく迎え入れた犬の方に意識が集中しやすくなるかもしれませんが、先住犬が蔑ろにされていると感じてしまう可能性が高くなります。先住犬がお気に入りの場所を確保する事、先住犬を優先してご飯や遊びを行う事など、飼い主が普段の生活で注意を払うようにしていきましょう。

愛情を持って犬の嫉妬と向き合おう

犬は様々な事がきっかけとなって嫉妬をしてしまう動物です。

もし、犬が嫉妬をしているサインを見せたら、その気持ちに飼い主が向き合う事が大切になります。適度な距離を保ちつつ、きちんと愛情を注いで犬を育てるようにしましょう。犬が快適に過ごす事ができるように、飼い主が配慮をしながら一緒に暮らしを楽しんでください。

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