犬を飼っている皆さん、愛犬のシャンプーを正しい頻度と洗い方で行なっていますか?
犬にシャンプーをする正しい頻度と洗い方について、まとめて解説します。おすすめの犬用シャンプーもご紹介しますので、大切な愛犬のボディケアにぜひ役立てて下さいね!
愛犬にシャンプーしてあげたい!
正しい頻度や洗い方をチェック
愛犬を清潔で健康な状態に保ってあげるために、シャンプーは大切なケアですよね。せっかくシャンプーをするのなら、犬にとって快適で気持ちがいい方法でシャンプーしてあげたいものです。今回は、犬にシャンプーする際の正しい洗い方や頻度について解説します!ぜひ参考にして、愛犬にシャンプーしてあげて下さいね。
犬のシャンプーの正しい頻度は?
犬に合わせた頻度で
犬にシャンプーをする頻度は、大体月に1~2回くらいが理想的です。犬のシャンプーの頻度が多すぎると、肌の皮脂を取りすぎてしまって、皮膚を傷めてしまう可能性があります。フケの原因になったり、場合によっては皮膚病の原因になることもあるので、犬のシャンプーの頻度は多くなりすぎないようにしましょう。
頻度が多ければいいというものではない!
犬のシャンプーは、頻度が多いほど清潔になって良いというものではありません。基本的には月に1回シャンプーをしていれば清潔な状態を保てるので、頻度は多くても二週間に一回くらいにしておきましょう。もしも外に出かける機会が多くて体の汚れが気になるという場合には、全体のシャンプーではなく汚れたところを部分的に拭いたり、軽く洗ってあげると良いでしょう。
頻度が多いと愛犬にこんなトラブルが…
高頻度のシャンプーが引き起こす犬のトラブル
犬の皮膚トラブルとして、フケやかゆみに悩む飼い主の方は少なくありません。そのような皮膚トラブルの原因が、シャンプーの頻度にあることも多いようです。愛犬を清潔に保つためにと考えて、毎日や週一回という頻度でシャンプーをする人がいるようですが、それでは頻度が高すぎて逆に皮膚トラブルを招いてしまいます。
ただ、皮膚病など特別な事情があって、獣医からの指導のもとシャンプーの回数を増やすという場合もあるかもしれません。そのような場合は例外ですが、基本的には犬のシャンプーは月に1~2回にしておきましょう。また、それよりも頻繁に犬の体を洗う場合には、シャンプー剤を使わずにお湯だけで洗い流すのがおすすめです。
子犬のシャンプーはいつからOK?
頻度とともに知っておきたいスタートのタイミング
生まれたばかりの子犬は皮膚がデリケートで、体力が弱いです。シャンプーによって皮膚を傷めたり、ドライヤーを嫌がる可能性もあるため、子犬のシャンプーはあまりおすすめできません。ドライヤーが出来ずに体が濡れたままで放置することになると、風邪を引いてしまう可能性もあります。
生後3ヶ月あたりを過ぎると、体力もついて皮膚も強くなってくるため、だんだんとシャンプーできるようになるでしょう。シャンプーのスタートのタイミングには多少個体差があると考えられるため、心配な場合にはかかりつけの獣医さんに相談してもいいでしょう。
犬のシャンプーの正しい洗い方【シャンプー前】
頻度を理解したら、洗い方もチェック!①
ここから、犬にシャンプーする際の正しい洗い方について解説していきます。まず、シャンプーをする前にブラシを使って毛並みを整えることが大切です。犬の毛がもつれた状態だと、うまくシャンプーが出来ません。
丁寧にブラッシングしてから、愛犬にシャンプーしてあげましょう。人間が髪の毛をシャンプーする場合でも、事前にブラッシングをした方が髪の毛のもつれが取れて洗いやすくなり、ブラシによって汚れが浮き出て洗いやすくなるといわれていますね、
犬のシャンプーの正しい洗い方【洗う】
頻度を理解したら、洗い方もチェック!②
ブラッシングが出来たら、いよいよシャンプーに入ります。少しぬるめの35℃前後に設定したお湯で、犬の体全体をしっかりと濡らします。犬は顔を洗うのに最も抵抗を感じるので、お尻から後ろ足、背中、胸、前足、顔という順番に洗うことによって、出来るだけ顔にシャンプーが付いている時間を短くしてあげるのがおすすめです。
とはいえ、顔の汚れを落としてあげることはとても大切です。長い時間はかけないとしても、目の下や目と目の間、顎の下、口の周りなど、汚れのたまりやすいところは指先を使ってきちんと洗ってあげましょう。
その際、飼い主さんの爪が伸びていると愛犬に怪我をさせてしまう危険性がありますので、爪は切っておくように心がけましょう。また、目や耳に水やシャンプーが入らないように注意しましょう。体を洗う際など、マッサージするように洗ってあげるのもおすすめです。
泡シャンプーといって、シャンプーで泡をしっかりと立てて体を洗う方法も推奨されています。その場合、バケツとスポンジを使ってモコモコの泡を作り、泡を犬の全身に馴染ませるように優しく洗います。口周りや肛門周り、耳など特に汚れている部分には、シャンプーの原液を使うといいようです。
犬のシャンプーの正しい洗い方【流す】
頻度を理解したら、洗い方もチェック!③
シャンプーで洗った後にお湯で流す時には、洗った時とは逆の順番で顔から流してあげましょう。シャワーのザーザーいう音を怖がる犬もいますので、その場合にはシャワーヘッドを手で押さえるようにして音が立たないようにしましょう。もしも顔の周りをシャンプーすることを極端に嫌がる場合には、タオルで拭いて汚れを取るのも一つの方法です。
犬のシャンプーの正しい洗い方【ドライ】
頻度を理解したら、洗い方もチェック!④
犬にシャンプーをした後には、濡れた体をきちんと乾かしてあげることがとても大切です。身体が濡れたままで放置していると、蒸れたりほこりが付いたりして不清潔な状態になってしまいます。皮膚病やカビなどの原因にもなるので、シャンプー後のブローはきちんと行いましょう。
シャンプー後のブローにはドライヤーとブラシを使います。まずは、ドライヤーを使う前にタオルでしっかりと水気をとっておきます。タオルドライが不十分だと、毛の乾きが遅くなってドライヤーにとても時間がかかってしまいます。愛犬への負担が大きくなるので、タオルドライはしっかりと行いましょう。
タオルで全体の水気をしっかりとふき取ったら、ドライヤーをあてながらブラシで毛をとかすようにして犬の体を乾かしていきます。順番は、お腹、体の他の部分、顔という順がおすすめです。おなかには内臓が集まっているので、早めに乾かして冷やさないようにしてあげましょう。
一か所がきちんと乾いたら別の個所に移るようにして、最終的に犬の全身がきちんと乾くようにブローしましょう。毛足の長い犬の場合には、毛並みの最後まできちんとブラシを当てることが大切です。犬がシャンプーやブローをするときに大人しくしてくれない場合には、必ず第三者にサポートしてもらって、犬の体を押さえるなどの対応をすることが必要です。
愛犬が急に暴れたりすると、思いがけずブラシや手が目にあたってしまったり、危険な事故につながる可能性があります。安全性に十分配慮しながら、シャンプーやブローを行いましょう。ブローの仕上げとして、耳など細かいところの水気を綿棒で取ってあげましょう。
便利グッズ「ペットドライルーム」
シャンプー後の愛犬にドライヤーをかけるのが大変だという飼い主さんには、「ペットドライルーム」というアイテムもおすすめです。
犬の体温と同じ30~40℃に設定された小さな部屋で、心地よく静かに風を受けて体を乾かすことが出来るというグッズです。毛の短い犬なら約15分、毛の長い犬でも約25分で身体を乾かすことが出来ます。シャンプー後のドライに限らず、犬用の小屋としてや、お出かけ先でのドッグハウスとしても使える優れものです。
頻度・洗い方の誤りは愛犬のストレスに
愛犬の快適なシャンプーのために①
犬にシャンプーをする際の基本的な洗い方について解説しました。シャンプーをすることは犬にとって気持ちのいいことだと考えている飼い主さんも多いかもしれませんが、実はシャンプーが愛犬にストレスを与えているということはよくあることです。
特に、頻度が高すぎたり洗い方が正しくないと、犬にとってシャンプーが大きな負担になってしまいます。特に、小型犬や子犬の場合には、より注意が必要です。愛犬にシャンプーをする場合には、きちんと準備をして正しい方法を学び、犬にとって快適な方法で行うようにしましょう。
犬のシャンプーにかける時間の目安
愛犬の快適なシャンプーのために②
犬にシャンプーをする際、あまり長い時間をかけるのは避けましょう。長くても15分程度で終わらせるのが理想的です。シャンプーは、飼い主さんが思っている以上に犬の体力を使うケアです。特に老犬の場合には、体への負担が大きいので手早くシャンプーを終えることが大切です。
また、寒い浴室の中で温かいお湯を突然浴びると、犬の心臓に負担がかかってしまいます。特に老犬の場合には、シャワーを流したりして浴室の温度を上げて、お湯との温度差を小さくすると良いでしょう。
犬のシャンプーの温度設定
愛犬の快適なシャンプーのために③
犬のシャンプーの際に使うお湯の温度は、35~37度くらいのぬるめの設定にしましょう。人間がお風呂に入る時の温度と比べるとかなりぬるいですよね。犬の皮膚は人間よりも薄くて敏感なので、これくらいのぬるま湯が適切です。
温度が熱すぎたり冷たすぎたりすると、犬が嫌がって大人しくしてくれないので、きちんと犬にとって心地よい温度設定にしてあげましょう。洗い方の順番でもご説明しましたが、お湯をかける際にはお尻の方から流すようにしましょう。
頭や心臓に近い場所にいきなりお湯をかけると、犬が驚いてしまいます。また、シャワーヘッドを犬の皮膚に当てるような感じで流してあげると、水圧が強くなりすぎず、ザーザーという音も立ちにくいのでおすすめです。
顔の洗い方は特に注意
愛犬の快適なシャンプーのために④
犬にシャンプーをする際、最も犬が嫌がりやすい場所は顔です。人間の赤ちゃんや子どもの場合もそうですよね。シャワーヘッドで直接流すのを嫌がる場合には、スポンジにお湯を含ませて流してあげると、怖がらずにうまくいくことが多いようです。シャンプーやお湯が目や耳に入らないように気を付けながら洗ってあげましょう。
目や耳にシャンプーが入ったら
愛犬の快適なシャンプーのために⑤
もしも愛犬の目にシャンプーが入ってしまったら、表面の泡は手でよけて、お湯で流してあげれば大丈夫です。目の中にシャンプーが残ってしまうと、ショボショボと異物感を感じて目が開け辛くなることがあります。犬はシャンプーの時にも目を開けたままなので、人間よりも目にシャンプーが入りやすいです。
シャンプーする時には目に入らないように十分気を付けてあげましょう。また、耳にシャンプーやお湯が入ることにも注意が必要です。耳にお湯が入ってしまった場合には、犬は自分で体を振って水分を出すことができるので、それほど心配はありません。
しかし、シャンプーが耳に入ってしまった場合には、犬が体を振ったとしても十分に取り除くことが出来ません。犬の耳の中に残ったシャンプーは、炎症などのトラブルの原因になることも考えられるので、愛犬の耳にシャンプーが入ってしまった場合にはシャワーでしっかりと洗い流しましょう。
シャンプー後のブローを終えた後に、綿棒などを使って耳の水気をとってあげることも大切です。自宅でケアしきれない耳の汚れが気になる場合には、動物病院などで診てもらいましょう。
犬用シャンプーの選び方ポイント
頻度が良くても悪いシャンプーだとダメ!
犬用のシャンプーには、石油系・アミノ酸系・石けん系と大きく分けて三つの種類があります。石油系のシャンプーは、洗浄力が強く泡立ちが良いことが特徴です。人間が使うシャンプーの中でも比較的リーズナブルなシャンプーによく使われている界面活性剤が多く含まれています。
皮膚が弱い犬にとっては、洗浄力が強すぎるために皮膚トラブルの原因を作ってしまう場合があります。シャンプー後にコンディショナーを推奨するものもあります。また、アミノ酸系のシャンプーは、低刺激で保湿力が高いことが特徴です。犬の毛や皮膚と同じ弱酸性なので、敏感肌の犬にも安心して使えます。
人間用のシャンプーでも、サロン系の髪に優しいシャンプーにはアミノ酸系のものが多いです。最後に石けん系のシャンプーは、天然由来成分で作られた安全性の高さが特徴です。洗浄力も高いですが、使用感は凍実が分かれるようです。
「A.P.D.C. ティーツリーシャンプー」
正しい頻度で!おすすめの犬用シャンプー①
ここから、犬用シャンプーのおすすめ商品をご紹介します。まずご紹介するのは「A.P.D.C. ティーツリーシャンプー」です。
無農薬で栽培されたティートリーという植物から作られるシャンプーで、洗浄力の高さと消臭効果の高さが特徴のシャンプーです。ティートリーとは、殺菌効果などもあるといわれている植物です。植物由来という所が犬に優しい感じがしますし、シャンプー後に残るエッセンシャルオイルの香りも魅力的です。
「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」
正しい頻度で!おすすめの犬用シャンプー②
次にご紹介する「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」は、刺激が低く犬に優しいシャンプーです。ダニやノミの予防薬である「マイフリーガード」を作っているフジタ製薬から発売されている、薬用シャンプーです。刺激は抑えながらも、クロルヘキシジンという成分によって高い殺菌作用を持っているため、かゆみやフケ、抜け毛などの皮膚トラブルを抱える犬におすすめです。
「ノルバサンシャンプー0.5」
正しい頻度で!おすすめの犬用シャンプー③
続いてご紹介するのは、獣医の中で高い殺菌消臭効果が認められている「ノルバサンシャンプー0.5」です。犬の体に細菌やカビが発生するのを防いでくれます。日本は高温多湿な環境なので、犬の体を衛生的に保つためにはその効果を持ったシャンプーを使うことが大切なようです。
「ビルバック アデルミルシャンプー」
正しい頻度で!おすすめの犬用シャンプー④
最期にご紹介するのは「ビルバック アデルミルシャンプー」です。動物病院やアニマルサロンで広く使われているシャンプーで、低アレルギー性の皮膚に優しい商品です。必須脂肪酸やセラミド成分を配合していて、石鹸成分を使っていないので犬の肌にとても優しいと評判です。香料も入っていないため、シャンプーの匂いが残ることを嫌がる犬にも安心して使えます。
人間用のシャンプーは避けて!
犬用のおすすめのシャンプーをご紹介しました。ところで、飼い主さんが使っている人間用のシャンプーを愛犬にも使うことは出来ないの?と思った人もいるかもしれません。
しかし、人間用のシャンプーを犬に使うことはおすすめできません。人間が使うシャンプーは、犬の皮膚にとっては刺激が強すぎます。人間用のシャンプーは、pHのバラン図画人間に合わせて作られています。これは犬の肌に合うものではありません。
刺激を弱めるためにと思って水やお湯で薄めたとしても、犬の肌に合わせた優しいものにはなりませんので、人間用のシャンプーは犬には使わないようにしましょう。逆に、犬用のシャンプーを人間が使うのも、肌に合わないので止めましょう。
正しいシャンプーで愛犬の健康を守ろう
頻度と洗い方が大切!
犬にシャンプーをする際の正しい洗い方や頻度、注意点、おすすめのシャンプーについて解説してきました。私たち人間は基本的に毎日お風呂に入りますが、犬のシャンプーの頻度は月に1~2回ということで、意外と少なくて十分だということが分かりましたね。
このような知識を持っていないと、良かれと思って必要以上に愛犬にシャンプーをしてしまうこともありそうです。愛犬のためを思ってやっていることが、実は愛犬の体に負担をかけるような事になっていたら残念ですよね。犬を飼う上では、食事のことや身の回りのことなど、ケアすることが沢山あります。
何事においても、私たち人間とはやり方が違うので、犬のための知識をつけることがとても大切です。大好きな愛犬の健康と幸せな生活を守るために、飼い主として適切な世話をするための知識を持っておきたいですね。ぜひ今回の記事を参考にして、愛犬に気持ちよくシャンプーをしてあげて下さいね!