猫がご飯を食べないと飼い主さんは心配になります。一時的であれば様子見になりますが、食欲不振が続くと健康に害を及ぼすこともあります。
こちらでは、猫がご飯を食べない原因や対策をご紹介していきます。食欲不振を解消する手作りご飯のレシピもチェックしていきましょう。
猫がご飯を食べない原因を徹底解説!
猫がご飯を食べないというのは実はよくあることです。一時的なものであれば、時間が経過すれば食べるようになりますが、食欲不振が続くようなら何か原因があるのかもしれません。体調不良や病気などが原因の場合は、早急に対処する必要があります。
食欲不振への対策方法も紹介
猫が食べない原因は様々です。原因に合わせた対処法で食欲不振を解消しましょう。こちらでは、猫が食べない時の原因や対策についてご紹介していきます。猫が食べない時は手作りご飯に切り替えると食べてくれることもあるので、おすすめの手作りご飯レシピもチェックしていきましょう。
猫がご飯を食べない5つの原因
猫がご飯を食べないと病気や体調不良を疑って心配になる飼い主さんも多いです。体調不良が原因で食べない猫もいますが、飼い主さんが思いもしないようなことが原因の場合もあります。こちらでは、猫がご飯を食べない5つの原因をご紹介していきます。愛猫の様子をよく観察して食べない原因を探ってみましょう。
フードが好みではない
猫が食べない原因は、単純に好みではないフードなのかもしれません。猫は食べ物へのこだわりが強く、味や食感で好き嫌いがあります。お皿のフードがいっぱいにも関わらず、飼い主さんに食べ物をねだるようなら好き嫌いが原因で食べない可能性が高いです。
子猫のうちから色々なフードを食べさせて好き嫌いが出ないようにする、飼い主さんが愛猫の食いつきを見て好みを把握することが大切です。全く食べない猫の場合は、食わず嫌いの可能性もあるので、飼い主さんの手にフードを乗せて食べるかどうか試してみるのもいいでしょう。
フードに飽きている
いつも食べていたフードを猫が急に食べなくなることもあります。猫がいつものフードに飽きてしまったことが原因です。おやつなどを食べるようなら食欲はある証拠なので、フードをアレンジしたり切り替えたりするといいでしょう。猫の好みに合わせたフードを数種類用意してローテーションで与えると、飽きてフードを食べないということが起きにくいです。
また、猫がフードを食べずに器をカリカリと引っかいていることがありますが、これはフードへの抗議ではありません。猫は獲物を砂に埋めて隠し、お腹が減った時に食べるという習性があります。器をカリカリしているのは獲物を隠すために砂をかける仕草の名残なのです。タオルなどをかけてフードを隠す猫もいます。
新しい食べ物を警戒している
新しいフードに切り替えたら食べなくなる猫もいます。猫は危険な食べ物を避ける習性があるので、新しい食べ物には警戒心を抱いて中々手を付けません。フードを切り替える時には、今まで食べていたフードに新しいフードを少しずつ混ぜたり、飼い主さんの手から食べさせたりして慣れさせるといいでしょう。
好奇心旺盛な子猫の時期に様々な種類の食べ物に慣れさせておくと、成猫になってからも新しいフードに切り替えやすいです。好き嫌いが始まる生後6か月までに、いろんな味や食感の食べ物に慣らしておくといいでしょう。
また、猫が人の食べ物やゴミなどの刺激物を口にすると、しばらく何も口にしないことがあります。口に入れた時に感じた刺激に警戒し、次に食べるものに対して慎重になるようです。しばらく様子を見て、嘔吐や下痢などの気になる症状がある場合は動物病院に連れていきましょう。
環境の変化等によるストレス
猫は環境の変化に弱い生き物です。引っ越しや部屋の模様替え、家族構成の変化、飼い主さんの生活リズムの変化などがあるとストレスを感じて食欲不振になります。環境の変化に慣れるまでは猫の様子をよく観察しましょう。食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が続く場合は、動物病院に相談する必要があります。
また、昼夜逆転によって猫の生活リズムが崩れて食欲不振になることもあります。猫の過ごす部屋の電気がつけっぱなしだと昼夜が付きにくいので注意しましょう。多頭飼いの場合は、プライベートスペースがないことによってストレスを感じている場合もあります。ベッドを複数用意したり、キャットタワーなど避難所になるような場所を作るといいでしょう。
病気による食欲不振
病気が原因で猫が食べないこともあります。腎臓病やガン、心臓病や感染症などの病気が原因だと心配ですが、口内炎のせいで痛くて食べられないこともあるようです。食欲以外にも元気がない、排泄異常、嘔吐や下痢がないかなどをチェックしましょう。気になる症状がある場合は動物病院に相談しましょう。
猫がご飯を食べない時の対策
猫がご飯を食べない原因が分かったところで、次は対策方法についてご紹介していきます。猫が食べない原因がはっきりしない時は、対策方法を一つずつ試してみるのもいいかもしれません。色々試しても効果が見られない、時間が経っても全く食べない場合は、病気の可能性もあるので注意しましょう。
フードを変える
フードが好みではない、フードに飽きたなどの理由で猫が食べないのなら、フードを切り替えてみましょう。以前食べていたフードに切り替えたり、フードの食感や粒の大きさを変えたりしてみましょう。一気にフードを変えると猫が警戒してしまう場合もあるので、今食べているフードに混ぜて様子を見てみるといいでしょう。
いつものご飯をアレンジする
いつものご飯をアレンジすることで、猫が食べてくれる場合もあります。カリカリのフードに茹でた鶏ササミやかつお節、トッピング用のふりかけなどをのせる、フードを温めて変化をつけるなどの工夫をすると猫が食べるかもしれません。
フードのニオイが変わると食べてくれることもあります。煮干しやジャーキーなど香りの強い食べ物を入れた密閉容器を用意し、そこにフードを移して香りをつけると猫の反応が変わるかもしれません。
ストレスを解消する
ストレスが原因で猫がフードを食べないのなら、ストレスを解消する方法を考えましょう。引っ越しなどの環境の変化があったのなら、家具の配置を前の家と同じにしたり、猫が落ち着くフェロモン剤などを取り入れて様子を見ましょう。
多頭飼いで騒々しい環境だとストレスを感じる猫もいます。プライベートスペースを猫の数に合わせて作ったり、隠れられる静かな場所を作ったりするといいでしょう。また、猫と一緒に遊んで運動するとストレスが解消されることもあります。おもちゃを使って身体を動かす遊びをさせてみましょう。
猫がご飯を食べない時の注意点
猫がフードを食べなくなることはよくあることですが、大抵は時間が経つと少し食べたり、代わりの食べ物を飼い主さんにねだったりします。時間が経っても全く食べない場合は、病気や体調に問題があるのかもしれません。こちらでは、猫がご飯を食べない時の注意点についてご紹介していきます。
肝臓疾患のひとつ「脂肪肝」に注意!
猫が食べないのは脂肪肝が原因かもしれません。脂肪肝とは肝臓に脂肪が溜まり、肝機能障害を起こす病気です。十分な栄養が取れていないと身体の中の脂肪が分解され、肝臓に脂肪が蓄積されて脂肪肝になります。症状は数日間の食欲低下や元気消失、嘔吐や下痢などです。肝臓の病気は進行するまで症状が出ないことが多いので、肥満気味の猫は注意しましょう。
24時間食べない場合は獣医へ相談を
猫がフードを食べない時、病院に連れて行くか悩む飼い主さんもいるかもしれません。いつもの時間にフードを食べなくても、少し時間が経てば普通に食べることが多いです。半日くらいの時間は食べなくても問題ないことが多いですが、24時間全く食べ物を口にしないようならすぐに病院に連れていきましょう。
口内のトラブル、誤飲、病気など病院での対処が必要な可能性があります。水を飲めているか、排泄は問題ないか、猫の様子はいつもと比べてどうかなども観察するようにし、獣医師に猫の様子や状態を伝えましょう。
食欲がない猫に!手作りご飯レシピ
猫に食欲がない時は、手作りご飯を試してみましょう。手作りご飯を作る時は、猫に与えてOKな食材かどうかをきちんと確認してから調理しましょう。カリカリのフードの上にのせて食いつきがいい食材を選ぶと、食べてくれる可能性が高いです。こちらでは、食欲不振の猫におすすめの手作りご飯レシピをご紹介していきます。
タンパク質豊富な「親子丼」
猫用の親子丼の材料は、鶏の胸肉とモモ肉、卵黄、人参、ブロッコリー、かぼちゃなどの野菜です。栄養補助として卵パウダーやエゴマ油があると栄養バランスのとれたご飯になります。鶏肉をレンジでチンしてから細かくほぐし、野菜は茹でて食べやすいように潰したりみじん切りにしたりしましょう。野菜と鶏肉を混ぜて卵黄と混ぜたら完成です。
猫も大好き「ヘルシーツナ」
ツナ缶が好きな猫も多いですが、市販のツナ缶は塩分や脂肪分が高いです。猫のためにマグロを使ってヘルシーなツナを作ってあげましょう。耐熱皿にオリーブオイルを塗って、その上にマグロの刺身を並べて上から少量のオリーブオイルをかけましょう。ラップをかけてレンジでチンしたら完成です。少しほぐしてあげると猫が食べやすいです。
食欲不振は原因に合わせて対策を
猫がご飯を食べない原因や対策についてご紹介しました。猫がご飯を食べないというのは珍しいことではないのですが、食べない時間が長い場合は病気の可能性もあるので注意しましょう。フードが気に入らないなど原因がはっきりしている場合は、飼い主さんがフードに少し手を加えて与えてみましょう。