愛猫の健康診断は年に何回必要?検査内容から費用まで徹底解説!

猫の健康診断に必要な費用や検査内容・項目についてまとめました。猫の健康を保つためには、定期的な健康診断が必要です。

どのような検査内容・項目があるのかチェックして、猫の健康診断について詳しく学んでいきましょう。必要な健康診断で、猫の健康を守っていきましょう。

目次

猫の健康診断を徹底解説!

猫の健康を守るために行っておきたいのが、健康診断です。猫は健康診断で検査を受けることで、見た目ではわからない病気を発見できるかもしれません。本記事では、猫の健康診断に必要な費用や検査項目・内容についてまとめました。猫の健康診断はどのような検査項目があるのか具体的な内容を把握しておきましょう。

猫にも健康診断は必要

人間が健康診断を受けるのは一般的ですが、猫も健康診断を受ける必要があります。猫は、人間の4倍の早さで歳で取ると言われており、見た目ではわからなくても、体の老化はどんどん進んでいきます。1歳になった時点で人間で言うと4歳に当たる年齢になるので、きちんと健康診断を受けていないと、体に起きた異変に気づけないかもしれません。

猫は病気にかかったとしても、自分で異変を伝える事ができません。飼い主も気づかないまま過ごしていく事で、症状が悪化してしまうかもしれません。定期的に健康診断を受けていれば、目に見えない病気も早期発見する事ができます。猫の健康を守るという意味でも、健康診断はとても大切。健康診断を行っていれば、猫の健康を維持しやすくなります。

猫が病院嫌いだからと健康診断を敬遠する飼い主もいるかもしれませんが、その判断が結果として猫を苦しめてしまうかもしれません。猫を飼う事を決めたら、健康診断は怠らずに行うという心構えも必要です。猫に必要な健康診断を行なって、病気の早期発見・治療に努めていきましょう。

かかる費用や検査項目もチェック

猫の健康診断をする際に必要な費用や、検査項目の内容についてもご紹介します。猫の健康診断にはどのくらいの費用が必要になるのか事前に把握しておけば、十分な費用を準備した上で健康診断に臨めるのではないでしょうか。また、検査項目の内容を知る事で、猫の体の状態を知るヒントになります。健康診断結果を役立てられるように、検査項目についても学んでいきましょう。

猫の健康診断の検査内容

猫の健康診断を行う前にチェックしておきたいのが、検査項目の内容です。どのような検査項目が健康診断に組み込まれているのか知っていれば、猫の健康状態を把握しやすくなります。また、獣医師の説明も理解しやすくなるので、検査項目の内容を学んで、猫の健康管理に役立てていきましょう。猫の健康診断の際に行う基本的な検査項目の内容をご紹介します。

基本的なチェックを行う「身体検査」

健康診断では、まず猫の身体検査を行います。猫の健康状態をチェックするために欠かせない検査項目です。体重測定を行い、猫が太り過ぎていないか確認をします。平均よりも体重が大幅にオーバーしている場合は、ダイエットを勧められるかもしれません。肥満は様々な病気の原因にもなるので、注意が必要です。

続いて、問診を行います。猫の健康状態を獣医師から問われるので、気になる事がある場合は相談しましょう。事前にメモをしておくと、整理して伝える事ができます。問診の結果により、必要な検査項目を獣医師が考えてくれる場合もあります。

次に、毛並みや耳・目・口の様子を確認する検査を行います。中耳炎や結膜炎、歯周病などがないか確認をするのが目的です。リンパ腺や肛門の周りも触診をする事で細かく検査していき、リンパ腺や肛門に腫れや傷がないか確認をします。異常があった場合は更に精密な検査を行う事もあるのが特徴です。

また、聴診器を使って心音や肺の音を聞いて、異常がないか確認を行います。雑音がある場合は、心臓や肺に何らかの病気を抱えている場合もあるので、精密検査をする事もあります。これが基本的な身体検査になるので、猫の様子を見ながらスムーズに行えるようにしましょう。

血液の数値をはかる「血液検査」

猫の血液を採取して行う血液検査も、健康診断では必要となる項目です。採取した血液から、血小板・白血球・赤血球の数値に異常がないかを確認する事ができます。また、血液の中にある成分を分析する事で、猫の臓器に異常が出ていないかの検査も行うのが主な内容です。数値が高過ぎたり、低過ぎる場合は精密検査を行う事もあるため、大切な検査になります。

X線で撮影する「レントゲン検査」

X線検査は飼い主が希望した場合や、精密検査が必要な場合に行います。レントゲンを取る事で、臓器の位置や大きさ、各器官に異常がないかを確認できるのがポイント。腫瘍がある場合はレントゲンに影が写る事もあり、病気の早期発見につながります。血液検査や触診などで異常が見られた場合は、レントゲンによって臓器のチェックを行う事もあります。

腹部と心臓を検査する「超音波検査」

更に精密な検査をする場合に行うのが超音波検査です。主に、心臓や腹部に異常がないか調べるために行う検査項目になります。超音波を使う事で、心臓の断面積や容積の変化を始めとした細かな事まで確認できるのが特徴。レントゲンだと心臓の大きさしか分からないので、より深く猫の状態を知りたい時に役立ちます。

超音波による腹部の検査では、腫瘍の断面積や内部の構造を検査する事ができます。レントゲンでは影でしか見えなかった物も、超音波検査を行う事で明確にする事ができるため、病気の早期発見に繋げられるのがポイント。猫の体に異常がある場合は、健康診断でこうした詳しい検査を行なって早めに発見していく事が重要になります。

成分を検査する「尿・便検査」

尿検査は、腎臓から尿道までの病気がないかを検査する事ができる項目です。膀胱炎や腎不全などの病気がないかチェックできるのが特徴。猫は高齢になるごとに腎臓の病気にかかりやすくなると言われているため、注意が必要です。健康診断の尿検査によって、腎臓に負担がかかっていないか確認しておけば、日常的に気をつける事ができます。

尿検査の結果によっては、数値の異常により糖尿病や肝臓の病気が疑われる場合もあります。いずれの病気も見た目ではわかりにくいのが特徴。健康診断で尿検査を行う事で、早期発見をする事ができるかもしれません。

健康診断における便の検査では、腸内細菌の状態や寄生虫の有無を調べる事ができます。また、血便が出ていないかなどの検査も行えるため、腸内環境に不安がある場合はきちんと行なっていきましょう。便検査や尿検査に使用する便・尿は自宅で採取を行います。健康診断前に必要なキットを渡される事が多いので、病院へ行く前に採取しておいてください。

心臓の動きを調べる「心電図」

心電図の検査は、猫の心臓の動きを調べるのが主な検査内容です。心臓病の疑いがある時に行われる事が多く、心臓の動きを示す波形や間隔によって異常がないか確認をしていきます。心臓病以外には、神経な内分泌の病気、呼吸器の病気が疑われる場合も行う可能性があるので、獣医師の指示に従いましょう。こうした事が主な健康診断の内容になります。

猫の健康診断に関するQ&A

猫の健康診断に関しては、不明に感じる点がある場合も多いのではないでしょうか。猫の健康診断に関する Q&Aについてまとめました。健康診断に関する疑問をクリアにしておく事で、猫の健康を管理する役に立ちます。健康診断に関して必要となる知識をご紹介するので、猫を飼う際の参考にしてみてはいかがですか。

費用はどのくらいかかる?

猫の健康診断の費用は検査内容によります。身体検査や血液検査といったスタンダードな健康診断を行なった場合、費用は数千円程度で収まる事もありますが、レントゲンや超音波、心電図といった検査を行う場合は数万円程度の費用になる事もあります。基本的に猫の健康診断は保険適用外なので、その点にも注意して費用を準備するようにしてください。

「費用がかかるから」と健康診断を受けないのはNG。健康診断を受けない事によって猫が重篤な病気になった場合、手術や入院費用が大きくかさんでしまうかもしれません。定期的に健康診断を行う事で大病を防ぎ、結果的に治療に必要な費用を抑える事ができます。健康診断の時期がやってきたらきちんと費用を準備して、必要な検査を行うようにしてください。

どのくらいの頻度で受けるべき?

猫の健康診断は、年に1〜2回の頻度で行う事を推奨している動物病院が多いです。人間の年齢に換算すると、猫は1年で4年の歳を取ります。1年に1回の健康診断だったとしても、人間で考えると4年に1回の健康診断と同じようなものなので、1年に1回は必ず受けましょう。高齢猫になって体調が気になる時は、年に2回行うようにするのがおすすめです。

検査結果はいつわかる?

基本的に、健康診断の結果はその日のうちに分かる事が多いです。血液検査などの結果が出るまでに時間がかかる事もあるので、猫が長時間病院にいてもストレスを感じないように工夫しましょう。ただし、検査内容によっては後日結果を聞く事もあります。病院によって検査結果を知らせるタイミングが異なる事があるため、事前に確認をしておくと安心ではないでしょうか。

猫が健康診断を受ける際の注意点

猫の健康診断を考えている場合は、事前に段取りを決めておく事も大切です。どのような事に注意をして、猫の健康診断に臨めば良いのかチェックしておきましょう。基本的な情報を把握しておけば、初めての健康診断もスムーズに済ませる事ができます。

事前に予約を済ませておく

人気の動物病院は混み合う場合もあるので、いきなり行っても健康診断に対応してくれないかもしれません。長時間病院で待たされるのは猫のストレスにもなってしまいます。まずは、事前に予約を済ませておきましょう。病院によって健康診断のコースが設定されている場合もあるので、コースを決めてから予約をするようにしてください。

ご飯を与えるタイミングに注意

血液検査や超音波検査、レントゲン検査などを行う場合は、一定期間の絶食が必要になります。午前中に健康診断を行うのであれば、朝ご飯を食べる事ができません。うっかりご飯を与えてしまうと、健康診断ができなくなってしまうので気をつけてください。ただし、水は飲んでも大丈夫なので、水飲み場はそのままにしておきましょう。

病院の指示に従って尿等の採取を

尿検査や便検査を行う場合、病院の指示に従って正しい方法で採取する事が大切です。正しい方法で採取する事で、検査の精度を上げる事ができます。誤った採取方法で間違った検査結果が出ないように、事前にやり方を確認しておきましょう。

愛猫のかかりつけ病院を選ぶポイント

健康診断以外に、急に猫の体調が悪くなった場合に重要となるのがかかりつけの病院です。信頼の置ける病院出なければ、いざという時に頼りにできないかもしれません。猫の健康を守るためにも、ポイントを踏まえた上で病院を選んでいきましょう。

院内が清潔

動物病院は、院内が清潔である事が第一です。病院は、様々な病気を抱えた動物が集まる場所でもあります。不衛生な病院は、その場にいるだけで感染症などのリスクが高まるかもしれません。掃除が行き届いているか、空気清浄機は付いているかなど、確認をした上でかかりつけにするか決めてください。

診療費が明朗

病院によっては、どの検査項目にどのくらいの費用がかかったのか曖昧な場合があります。費用に関して不満が残ると、動物病院との信頼関係を築けないかもしれません。今後、長く付き合っていくためにも、診療費は明瞭であったほうが良いです。きちんと項目に分けて診療費を出してくれるか、チェックしておきましょう。

説明が丁寧

動物に関する病気は、飼い主にとって未知の物である場合がほとんどです。愛猫がどのような状態にあるのか、今後はどのような治療をしていくべきなのか、丁寧に説明してくれる獣医師がベスト。何の説明もせずに、勝手に治療を進めていくようだと、信頼する事ができません。飼い主と治療を進める考えを持っている獣医師がいる病院がおすすめです。

総合的な判断ができる

猫に限らず、動物の病気はその場の判断では明確にする事ができない場合が多いです。そのような時に飼い主から日頃の様子を聞いて総合的に判断できるかどうかも重要なポイント。その場の様子を見ただけの判断は、誤診を招くかもしれません。食事は食べているか、下痢や嘔吐はないかなど、猫の様子を聞いて総合的な判断ができる獣医師を選びましょう。

精密検査が必要な時などに最適な病院に紹介してくれる

猫の病気によっては、かかりつけの病院だけで対応できない場合もあります。そんな時に、精密検査を行える他の病院をすぐに紹介してくれる動物病院である事も大切です。万全のサポート体制がある事で、いざという時にも安心して対処できるのではないでしょうか。他の病院との繋がりも重視して、動物病院を選んでみてください。

猫も定期的に健康診断を受けよう

猫も、人間と同じように定期的に健康診断を行う事が重要です。健康診断をきちんと行う事で、病気の早期発見に繋げられるかもしれません。猫は自分で病気である事を飼い主に伝えられないので、健康診断によって、体の状態を把握するようにしてください。信頼の置ける動物病院を見つけて、健康診断を行なっていきましょう。

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