可愛い愛猫だけど困った行動も!気になるしつけの基本を徹底解説

猫のしつけの基本についてまとめました。トイレトレーニングや噛む癖の予防、爪とぎなど猫も最低限のしつけは必要です。

猫の本能を理解し、適切なしつけをすることで良い子に育ってくれます。しつけをしやすい環境を整え、猫との暮らしを楽しみましょう。

目次

愛猫のしつけの基本を行動別に解説

猫を飼うときには最低限のしつけが必要です。「猫のしつけは必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、トイレや爪とぎなど基本的なしつけはした方が良いと言われています。子猫の頃からきちんとしつけを行うことで、生活しやすい環境を整えられます。

本記事では、猫のしつけ方法についてまとめました。「噛む」「爪とぎ」「トイレ」といったカテゴリに分けてしつけ方法をご紹介するので、猫を飼う際の参考にしてみてください。猫に合わせてしつけを行い、快適に暮らせるようにしていきましょう。

猫の性質と本能

猫のしつけをする前に知っておきたいのが猫の性質と本能です。猫は、もともと単独行動を好む動物です。犬のように集団行動は行わず、自立心が強いのが特徴とされています。犬は飼い主と主従関係を築くしつけが必要ですが、猫と主従関係を作る必要はありません。猫はマイペースな性質を持つ動物なため、必ずしも人の言うことを聞くわけではないと覚えておきましょう。

また、猫には生まれ持った狩猟本能があります。家の中にあるものに対して狩猟本能が働くとイタズラをすることもあるため、その点も考慮に入れて生活環境を整えることが大切です。狩猟本能を押さえ込むことはできず、無理してしつけることで猫のストレスになります。猫の狩猟本能を理解した上で、適切なしつけをしてください。

愛猫のしつけの基礎知識

まずは猫のしつけに関する基礎知識についてチェックしていきましょう。後述する「噛む」「トイレ」「爪とぎ」などのしつけに共通した基礎知識となるため、事前に把握しておくと効率的です。猫のしつけを行うにはどのような点を意識しておけば良いのか学び、しつけに役立ててください。猫と楽しく暮らせるように工夫してしつけをすることがポイントです。

イタズラのできない環境を作る

棚のものを落としたり、ゴミ箱をひっくり返したり、猫はさまざまなイタズラをする可能性があります。狩猟本能により、身の回りにあるものに対して好奇心を示しやすいのが理由です。こうした本能的な行動を制御することは難しいと言われています。なるべくイタズラできないように、環境を作ることが大切です。

棚の上に壊れやすいものを置かない・猫が好きな食べ物を出しっぱなしにしない・ゴミ箱に蓋をする、といったように猫が本能的に興味を示しそうなものに注意して環境を整えてください。また電気コードを噛む癖を持つ猫も多くいるため、感電防止のためにコードカバーをするのもおすすめです。

悪いことをしたらその場で叱る

やってはいけないことを猫がした場合、すぐに叱らなくては意味がありません。時間が経過してから叱っても「どうして怒っているのだろう?」と猫が混乱してしまいます。猫の記憶の持続時間は人間よりも短く、数分したら忘れることもあります。猫のイタズラをその場で現認したら、すぐに叱ってください。

もし時間が経過してからイタズラに気づいた場合は叱らず、次の機会を待ちます。理由が分からずに叱られることで猫のストレスが溜まります。何をしてはいけないのか、きちんと理解してもらうことが猫のしつけにおいては重要です。

叩いて叱るは絶対NG

しつけを行う際に叩くのは絶対にやめてください。叩くことによって、猫との信頼関係が崩れます。しつけは猫と信頼関係を築いた上で行うのが基本です。信頼関係がない状態で言うことを聞かせようとしても、猫は聞く耳を持ちません。叩くことはせず言葉で分からせるようにしましょう。

「ダメ」「コラ」「いけない」といったように、短い言葉で叱ると猫に伝わりやすいです。大きい声は出さず、低い声で叱るのもしつけのコツです。猫の耳は敏感なので大きい声を出すと怯えてしまいます。猫の目を見て、意思を伝えるように叱る言葉を発すると効果的です。

愛猫のしつけの基本①噛み癖編

猫は本能的に人を噛むことがあります。甘噛みであれば良いですが、しつけをしないと徐々に本気で噛むようになるため注意してください。頻繁に飼い主を噛むことがないように言い聞かせることが重要です。噛み癖があると来客に噛む可能性も出てきます。安心して猫と過ごせるように噛むことがないようにしつけをしましょう。

猫が噛む理由を理解する

事前に猫が噛む理由を理解しておくとしつけを行いやすくなります。猫が噛む理由として挙げられるのが狩猟本能です。猫は、引っ掻いたり噛んだりして獲物を捕まえます。遊んでいるときに飼い主を獲物と見立てて噛むことがあります。恐怖を感じパニックに陥ると近くにいる飼い主を噛む可能性も考えられるため注意が必要です。

もし猫を撫でているときに急に噛むようなことがあったら、撫ですぎが理由と考えられます。また病気や怪我をした猫は自分を守るために近づいた人を噛むこともあるので、猫の体調をチェックして早期発見に努めましょう。

噛まれた時は短く叱る

猫に噛まれた場合はすぐに叱ることが大切です。「コラ」「ダメ」といったように短い言葉で叱ってください。猫の目を見て叱っていることを知らせるのもポイントです。猫に噛まれたときは、しばらく経ってから怒っても意味がないので、なるべく早くしつけをしましょう。

猫の口の中へ指を押し込む

猫が手を噛んだ場合は、そのまま口の中に手を押し込むのも効果的です。口の中に手を押し込まれるのは決して気持ちが良いことではありません。「飼い主を噛むと嫌なことが起こる」と猫に学習させることで噛み癖をなくせます。口の中に手を入れ、数秒経過したら出してください。同時に短い言葉で叱ると良いでしょう。ただし、猫の噛む力は強いため、本気で噛んでくるようでしたら怪我をしてしまうためすぐにやめましょう。

噛ませるおもちゃを用意する

子猫は歯の生え変わり時期が訪れると口の中がむず痒くなり、ものを噛むことが多くなります。何でも噛むようになると誤飲にもつながりかねないので、噛むためのおもちゃを準備するのがおすすめです。適度な弾力があり、噛みやすいおもちゃを選びます。おもちゃを噛むことでストレス軽減にも役立つので厳選してください。

愛猫のしつけの基本②トイレ編

きれいな生活環境をキープするために猫のトイレトレーニングは欠かせません。猫はもともときれい好きなので、トイレの場所を覚えたらすんなり行ってくれることが多いです。もし最初はうまくいかなくても1〜2週間のトレーニングでほとんどの猫は適切にトイレができるようになります。基本的なトイレのしつけを参考にしましょう。

タイミングをみてトイレに連れて行く

まずは猫がトイレをするタイミングをチェックします。床のにおいを嗅いだり、一箇所でくるくると回るような様子が見られたら猫がトイレをしたいと思っている可能性が高いです。トイレの兆候が見られたら、トイレを置いた場所に連れて行ってください。そこでトイレの場所を覚えてもらいます。

猫砂の中に排泄物の匂いをつけておく

猫は自分のにおいがついた場所でトイレをするのを好みます。猫砂に猫の排泄物のにおいをつけておくのも効果的です。猫にトイレのにおいを嗅がせ、自分のトイレであることを認識させてください。ただし汚い状態が続くと猫がトイレを嫌う原因になるので、ある程度においを嗅がせたら掃除をしましょう。

トイレに失敗したらすぐ消臭する

トイレトレーニング直後はなかなか上手にできないことがほとんどです。そのようなときは叱らず、すぐに消臭してください。叱ることで「トイレはいけないことだ」と猫が学習してしまいます。また排泄物のにおいが定着することで間違った場所をトイレと認識することもあります。においが残らないように始末しましょう。

愛猫のしつけの基本③爪とぎ編

爪とぎは飼い主が悩まされることが多い猫の行動の1つです。専用の爪とぎで爪をとげば問題ありませんが、しつけが十分でないと壁やカーテンなどで爪とぎをする場合があります。爪とぎのしつけを行い、適切な場所で爪とぎができるようにしましょう。

飼い主が爪とぎのお手本を見せる

最初に飼い主が爪とぎのお手本を見せると効果的です。猫の目の前に専用の爪とぎグッズを持っていき、実際に爪とぎをしてください。猫の好奇心をくすぐると「自分もやってみたい」と思うかもしれません。飼い主が爪とぎのお手本を見せた後は、猫の前足を爪とぎグッズに当てて爪とぎができることを学習させましょう。

失敗したら爪とぎの場所に連れて行く

しつけの初期段階では、爪とぎに失敗することもあります。壁などに爪とぎをした場合は「ダメ」「コラ」と短い言葉で叱り、爪とぎグッズがある場所に連れて行ってください。「ここなら爪とぎをしても良い」と猫に場所を覚えさせることがしつけのポイントです。

爪とぎに成功したら褒めてあげる

猫が爪とぎに成功したら褒めてあげましょう。「よくできたね」「えらいね」と声をかけることで「ここで爪とぎをすれば飼い主が喜んでくれる」と猫に認識させられます。食べることが好きな猫なら、おやつを与えるのもおすすめです。また爪とぎグッズは猫が通ることが多い場所に置き、爪とぎしやすい環境を整えてください。

愛猫のしつけの基本④進入禁止場所編

入ってほしくない部屋や登ってほしくないテーブルがある場合は、進入禁止のしつけや環境整備を行う必要があります。しつけをして覚えさせないと、大切なものが壊されるなどのトラブルにつながります。進入禁止場所に入らないためのしつけ方をチェックしていきましょう。

猫が入りそうな隙間を塞ぐ

猫に入ってほしくない場所は隙間を塞ぎ、進入ができない環境を作るのがおすすめです。猫は顔が入れば狭い隙間でも通り抜けられるので、きちんと隙間を防ぐのが環境整備のコツです。扉に鍵を取り付けて施錠をするのも効果的な方法と言えます。

進入禁止場所から出たら好物を与える

進入禁止場所から猫が出てきたら「よくできたね」と褒めて好物を与えましょう。「この場所から出た方がおいしいものがもらえる」と猫に学習させるのが目的です。進入禁止場所にいるときは決してご褒美で釣らないようにしてください。「入ればご褒美をもらえる」と猫が勘違いしやすくなります。

進入禁止場所に入ったらその場で叱る

進入禁止場所に入ったらその場で叱ります。低い声を出し、短い言葉で叱ってください。その場で叱らないと猫は理解することができません。叱ったら猫を進入禁止場所から出します。このしつけを繰り返すことで、猫に進入禁止場所を認識させやすくなります。

全国の猫のしつけ教室3選

家庭でのしつけが困難なときは、しつけ教室に通うのもおすすめです。そこで全国にある猫のしつけ教室をピックアップしました。プロの指導の元、しつけを行うことで言うことを聞いてもらいやすくなるかもしれません。

パスカル動物病院/埼玉県

パスカル動物病院ではトイレのしつけや噛み癖の予防を中心としてしつけ教室を行います。カウンセリングを元に適切なしつけプランを考えてくれます。猫に関するお悩み相談も受け付けているので、ぜひ参考にしてみてはいかがですか?

  • スポット名:パスカル動物病院
  • 住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-725-2
  • 電話番号:048-631-1013
  • 定休日:金曜休診、祝日午後休診
  • 営業時間:9:00〜12:00、16:00〜19:00
  • アクセス:大宮駅西口から徒歩15分
  • 料金:5,000円~(コースによる)

しらかば動物病院/千葉県

しらかば動物病院は専門のしつけインストラクターがいます。定期的にしつけ相談会を開催し、猫に関するお悩み相談を受け付けています。猫のしつけに苦労している、初めて猫を飼ってどうすれば良いかわからない、という飼い主の相談も親身に受けてくれると評判です。

  • スポット名:しらかば動物病院
  • 住所:千葉県船橋市本町7-27-15
  • 電話番号:047-425-2148
  • 定休日:月曜
  • 営業時間:火~土9:00~12:00 16:00~19:00、日・祝9:00~12:00
  • アクセス:新船橋駅から徒歩1分
  • 料金:1時間×7回のコース 38,500円

稲川動物病院/茨城県

稲川動物病院では無料説明会を行った後、基本的な猫のしつけ教室を開催します。15分〜の簡単なしつけ相談会も行っているので気軽に参加できるのが嬉しいポイント。問題行動が多い猫に関しては行動診療を行っています。

  • スポット名:稲川動物病院
  • 住所:茨城県下妻市小島870-4
  • 電話番号:0296-30-1311
  • 定休日:月曜午後、祝祭日午後、水曜日
  • 営業時間:9:00~12:00、15:00~19:00
  • アクセス:国道125号線から車で5分
  • 料金:4回セット 4,800円

猫のしつけは子猫の頃が肝心

猫のしつけは子猫の頃から行うとスムーズです。しつけをしやすい環境を整え、積極的にしつけを行ってみてください。しつけが難しいときは、しつけ教室に行くのもおすすめです。猫と楽しく生活ができるように工夫をしながら、しつけを行いましょう。

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