猫がくしゃみをする原因や病気の見分け方についてまとめました。猫がくしゃみをした時に大量の鼻水や鼻血が出るようなら、病気の可能性があるため注意が必要です。くしゃみだけでなく咳があるかもチェックして、猫が病気でないか確認していきましょう。
猫がくしゃみをする原因を徹底解説
猫がくしゃみをしたら「病気かな、大丈夫かな」と心配になる方も多いのではないでしょうか。飼い主は、猫の健康を管理する事が大切。猫のくしゃみが病気か否かきちんと判断する事で、健康を維持しやすくなります。猫のくしゃみは生理現象である場合も多く、過度に病気を心配する必要はありませんが、健康をキープできるように飼い主が気をつけていきましょう。
考えられる病気もチェック
もし、くしゃみ以外に鼻水や鼻血、咳などの症状が猫に出ている場合は、病気を疑った方が良いかもしれません。猫のくしゃみが止まらない時に考えられる病気についてもご紹介するので、参考にしてみてください。咳や鼻水、鼻血などを伴う猫のくしゃみを放っておくと、病気が重篤化する可能性もあるため、早めに病院で診てもらう事も重要なポイントです。
本記事では、猫のくしゃみの原因や考えられる病気についてまとめました。どのような原因で猫がくしゃみをするのか把握しておけば、実際にくしゃみをしている場面を目撃しても落ち着いて対処ができるのではないでしょうか。猫のくしゃみに病気の疑いがある場合は適切な治療を行って、くしゃみをなくすようにしていきましょう。くしゃみがなくなれば、猫も快適に過ごせるはずです。
猫がくしゃみをする2つの原因
猫がくしゃみをする原因は、大きく2つに分ける事ができます。どのような原因で猫がくしゃみをするのか学んでおく事で、猫の健康をチェックするのに役立てられるのではないでしょうか。猫のくしゃみの原因について考えられる項目をご紹介します。どういった原因で猫がくしゃみをしているのか把握して、もしもの時は病院に相談するようにしてください。
生理的な現象
猫のくしゃみの原因として多いのが、普通の生理的な現象です。猫の鼻に埃や異物などが侵入した場合、それを追い出すためにくしゃみをします。生理的な現象を原因としたくしゃみの場合、猫は左右に素早く首を振り、くしゃみをするのが特徴。くしゃみの回数も1〜2回と単発である事がほとんどです。くしゃみをした後は、何事もなかったように普段通りの様子を見せます。
猫のくしゃみには、逆くしゃみという現象もあります。通常のくしゃみは外に空気を出すように行いますが、逆くしゃみの場合は鼻の中に刺激が加わる事で、空気を中に吸い込もうとする現象。空気を吸い込んでいる様子が呼吸困難時の様子と似ているため驚いてしまうかもしれませんが、逆くしゃみの多くは普通のくしゃみと同様に問題ありません。
鼻の中に異物が入った事により空気を吸い込もうとしているので、数回行ったら普段通りの様子に戻ります。猫がくしゃみや逆くしゃみをした場合は、様子を見守っておきましょう。くしゃみの後に何でもない様子を見せていれば、問題のない生理現象と考えて良いのではないでしょうか。
病気によるくしゃみ
生理的なくしゃみが多い中で、病気が原因のくしゃみもあります。病気が原因のくしゃみの場合、普通のくしゃみとは異なる現象が見られるので、様子をチェックしておきましょう。くしゃみ以外にも何らかの異常が認められた場合は、病気である可能性が高くなります。放置すると病気が悪化する場合もあるので、猫のくしゃみを観察する事も大切なポイントです。
猫のくしゃみを見分けるポイント
病気が原因なのか否かを見分けるためには、猫がどのようなくしゃみをしているのかチェックしていきましょう。どのような点をチェックすれば良いのか把握しておけば、病気が疑われるくしゃみに対して正しく対処ができるようになります。「もしかしたら病気かも」と思った時に確認しておきたい項目についてご紹介するので、
回数や頻度をチェック
まずは、猫のくしゃみの回数や頻度を見ていきましょう。生理的な現象のくしゃみの場合、1〜2回程度ですぐに終わりますが、病気が原因のくしゃみの時は何回もする事が多くなります。くしゃみがいつまでも止まらないようであれば、生理的な現象ではなく、病気が原因の可能性があるかもしれません。猫のくしゃみの回数をよく見ておいてください。
1〜2回程度のくしゃみであったとしても、頻度の高いくしゃみの場合には注意が必要です。1日に何度もくしゃみをするようであれば、猫の体に何らかの異変が起きているかもしれません。回数のみだけでなく、くしゃみをする頻度についてもきちんとチェックをするようにしてください。明らかに多すぎる場合は、病院に相談する事も大切です。
鼻水の状態をチェック
続いて、猫がくしゃみをした時の鼻水の様子を確認していきます。生理的な現象のくしゃみの場合、鼻水が出たとしても無色透明がほとんど。病気の場合、くしゃみによって出た鼻水が膿のようにどろっとして、緑や黄色になっている場合があります。鼻に何らかの異変が出ているため、粘りのあり色のついた鼻水になっているため、注意が必要です。
病気の種類によっては、猫の鼻水に血が混じっている事もあります。猫がくしゃみをした時に出てきた鼻水に血が混じっていないかも確認しておきましょう。鼻水の様子は、動物病院を受診する際にも必要な情報となります。猫がどのような状態の鼻水を出していたのか正確に伝える事で病気を判断する要素となるため、その点も踏まえて確認しておくようにしましょう。
表情やその他の行動をチェック
猫が病気になっている場合、くしゃみ以外にも様々な症状が出ています。くしゃみだけでなく、頻繁に咳をするようになっていませんか。くしゃみと咳を一緒にしている場合は、病気である可能性が高くなります。また、表情の変化にも注目してみましょう。病気によって目ヤニが大量に出ていると、猫は目が開きづらくなります。目を細める事が多くなったら注意です。
食事を食べなくなった、水を飲まなくなったといった行動の変化も猫の状態を把握する重要な要素になります。病気になると食欲不振になり、一箇所でじっとしている事が多くなるため、そうした変化も見逃さないようにしましょう。食欲不振や水分不足が続くと、栄養失調や脱水症状が出てくる事もあるので、飼い主が早めに気づいて対処する事が大切になります。
くしゃみを引き起こす猫の病気
続いて、くしゃみを引き起こす猫の病気について見ていきましょう。猫のくしゃみに異常性がある場合、様々な病気が考えられます。どういった病気があるのか把握しておけば、猫のくしゃみが多くなった時も適切に対処できるのではないでしょうか。猫に関連した病気について学んで、いつまでも健康的な状態にいられるように気を使っていきましょう。
鼻水や咳を伴う「猫風邪」
くしゃみだけでなく、鼻水や咳を伴っている場合、猫風邪である可能性が高くなります。猫風邪は、様々な原因によって起こるので気をつけましょう。カリシウイルスやヘルペスウイルスなどのウイルスの他、クラミジアといった細菌に感染する事によって、猫は風邪をひきます。くしゃみや咳、鼻水、目ヤニといった症状が出てくるので、猫風邪の症状を把握しておきましょう。
免疫が足りない子猫や高齢猫の場合、猫風邪をひく事で命に関わる事態になってしまうかもしれません。特にヘルペスウイルスは治りにくい猫風邪なので注意が必要。脱水症状や栄養失調といった症状が見られるので、注意してください。カリシウイルスになると、くしゃみや咳だけでなく舌炎や口内炎の症状が出てくるため、口内の様子にも気を使いましょう。
カリシウイルスやヘルペスウイルスの場合、症状が治ったとしても、免疫が届かない神経細胞にウイルスが潜んでいる事があります。体力が落ちた時に再びウイルスが復活して症状がぶり返してしまう事があるため、きちんと予防をしていきましょう。ワクチン接種などで、ウイルスへの感染は防ぐ事ができます。
歯肉に炎症が生じる「歯周病」
猫は、歯周病になった場合にもくしゃみが多くなります。歯周病は、歯肉に細菌が繁殖する事で炎症が起きる症状の事。歯肉が腫れ上がり、赤くなります。口内が痛くなるので、食欲が低下するのが特徴。口内の炎症ですが、鼻と口は繋がっているので、歯周病が悪化する事で鼻にも炎症が広がり、くしゃみが出やすくなります。症状が悪化すると顎の骨が溶けるので気をつけましょう。
鼻水に血が混ざることもある「鼻炎」
鼻の粘膜に炎症が起きる鼻炎は、くしゃみをした時に血が混ざった鼻水が出てくる事があります。粘膜が傷ついているため、出血していると考えられており、鼻炎にも注意が必要。初期段階では鼻水はさらっとしていますが、症状が重篤化すると、膿のような状態になってきます。鼻炎は慢性化すると治りづらいので、免疫をきちんとつけて治すようにしましょう。
人にも感染する「クリプトコッカス症」
クリプトコッカス症は、鼻水に血が混ざったり、膿のようなどろっとした鼻水が出てくるのが特徴の病気。最初はくしゃみのみですが、徐々に呼吸器系に大きな影響を与えていくため、治療が必要です。重篤化すると中枢神経系にも影響が及ぼされ、痙攣や網膜剥離といった症状が出てきます。
また、クリプトコッカス症は人間にも感染する病気。クリプトコッカス症にかかった猫と接する場合は、きちんと手を消毒するようにしましょう。多頭飼いをしている時は、1頭が感染源となって他の猫にもうつる可能性があるので、クリプトコッカス症が疑われる場合は隔離をして早めに病院へ連れて行ってください。
体液から感染する「猫エイズ」
猫エイズは、交尾や喧嘩によって血液が付着した場合など、体液が原因となって起こる病気です。感染力は低いので、空気感染はしませんが、屋外に出る事が多い猫を飼っている時は注意が必要。屋外で猫エイズを患った猫の体液に触れる事で、感染してしまうかもしれません。くしゃみや咳、鼻水、嘔吐など様々な症状が現れます。最終段階に入ると口内炎なども併発するのが特徴です。
猫のくしゃみへの対策
猫の健康を維持するためには、くしゃみに対する対策もきちんと練っておく事が重要です。飼い主が普段から気をつける事で猫の健康を保てるようになります。猫のくしゃみ対策をしたい時に最適な方法についてまとめました。猫の様子を見ながら、最適な方法で対処していくようにしてください。
子猫時期から予防接種を受ける
子猫は免疫が安定しておらず、ウイルスに感染しやすい状態です。子猫の時から予防接種をきちんと受ける事で、ウイルスや細菌への感染を防ぐ事ができます。子猫のうちに免疫を作っておけば、健康な体を維持しやすくなるので、定期的に予防接種を受けましょう。
飼育環境を清潔に保つ
猫は、埃や異物が鼻に入る事でくしゃみを起こします。清潔な状態にする事で、生理現象によるくしゃみを減らせるようになるので、掃除を欠かさないようにしましょう。猫を飼っていると、部屋の中が汚れる事が多くなります。掃除機などで間に合わない場合は空気清浄機も活用して、クリーンな部屋を保つようにしてください。
異常が見られる場合は病院へ
くしゃみだけでなく、咳や血が混じった鼻水など、異常が見られる場合は病気が原因のくしゃみである可能性が高くなります。もし、異常が見られるのであれば早めに病院へ行くようにしてください。適切な治療をする事で猫の症状を抑えられるので、獣医に相談をしていきましょう。
猫の免疫力を高めるフード&サプリ
猫のくしゃみを防ぐためには、日頃から免疫を高めるフードやサプリを取り入れるのもおすすめの方法。日頃から摂取する物によって猫の健康状態も変わってくるので、こだわってみてはいかがですか。愛猫におすすめしたいフード&サプリをご紹介します。
高タンパクな「オリジン」
元々は肉食動物だった猫の性質に合わせ、全体の90%を動物性蛋白質で構成した高タンパクフードです。良質な鶏肉を始めとした原料にこだわり、健康的な体作りに役立ちます。タンパク質だけでなく、かぼちゃやリンゴを原料とした食物繊維、善玉菌なども含み、免疫力アップに繋げられるのが魅力です。
安全性が高い「ファインペッツ」
アレルギー性が低いと言われているニシンやアヒルの肉を使用する事により、安全性の高い高タンパクフードを生み出しているのがファインペッツです。87%の消化吸収率を誇り、フードの栄養を効率的に摂取する事ができるのが嬉しいポイント。合成添加物も一切使用していません。オリゴ糖や善玉菌、食物繊維も含み、バランスの良いフードとなっています。
抗酸化力が高い「パンフェノン」
パンフェノンは、アンチエイジング効果の高いフランス海岸松樹皮抽出物を含んでいるのが特徴。老化の原因となる活性酸素の減少に役立ち、免疫力を高めると言われています。年齢を重ねるごとに少なくなる抗酸化物質を補えるサプリなので、高齢猫に与えるのにおすすめです。
猫のくしゃみを見分けよう!
猫がくしゃみをする場合は、鼻水に血が混じっていないか、咳をしていないかなど、他の症状にも目を向ける事が大切です。多くのくしゃみは生理的現象である事がほとんどですが、異常が見られる場合は病気である可能性が高くなるため、病院で相談するようにしましょう。