猫の寝る場所は信頼度と関係していた!その他の信頼サインもチェックしよう

猫は飼い主に対する信頼の気持ちに度合いによって寝る場所を変えていることを御存知でしたか?ぽかぽかと日が差す場所で寝る猫や、飼い主さんの布団の中に一緒に入って寝ようとする猫、専用ベッドを寝る場所にしている猫、それぞれの気持ちや信頼サインをチェックしてみましょう。

目次

猫が寝る場所でわかる信頼度を解説

「うちの猫は顔のそばで寝る癖があるけど…」「飼っている猫がわきの下に顔をうずめる…」そんな飼い主さんの声を耳にしたことがあります。単独行動を好む猫は、警戒心が強い動物です。そんな猫が寝る場所によって、飼い主さんに対する信頼度や猫の気持ちが分かると言われています。今回は猫の寝る場所から分かる気持ちをご紹介していきます。

寝る場所で信頼度をチェック

よく言われているのは、「顔に近づくほど信頼度が高い」ということです。猫は警戒心が強い生き物なので、無防備な寝姿をさらしている場合は、信頼度の高さの表れです。また、体の一部が触れている場合も、寝ている間の安全性を高めてお互いを守り合おうとする信頼度の証です。しかし、飼い猫の寝る場所と信頼度の関係性がない場合も充分にありえます。飼い猫も個体によって性格や嗜好が異なるからです。飼い主さんの事を心から信頼していても、自立心が強い飼い猫や自分専用の寝床が大好きな飼い猫の場合、飼い主さんと一緒に寝ない可能性があるからです。元々野良猫だった場合も、警戒心が勝ってしまう事があるようです。

寝る場所から性格もわかる

飼い猫の寝る場所からは、性格も分かると言われています。上述のように、自立心が強い猫や警戒心が強い性格の猫は、飼い主さんから距離を取って自分が安全だと思える場所を寝る場所に選ぶからです。そういった性格の猫には、姿を隠すことが出来る場所も人気があります。このように、寝る場所からわかる性格についても後述していますので、チェックしてみて下さい。

猫が布団に潜り込む理由

それではここから、飼い猫の寝る場所によってわかる彼らの気持ちを分析していくことにしましょう。まずは飼い猫が飼い主さんのお布団に潜り込む理由を考えてみます。飼い主さんが自分のお布団に入ってしばらくすると、飼い猫がお布団に入って来ることは珍しくありません。そんなとき、飼い猫はどんなことを考えているのでしょうか。

寒いから

飼い猫が寝る場所として飼い主さんのお布団に入ってくる理由の1つ目は、猫自身が寒いと感じているからです。寒い夜は、飼い主さんのお布団に潜り込んで密着することで暖を取ろうと考えているのでしょう。反対に、夏の暑い夜、熱帯夜には猫は布団の中になかなか入ってきません。夏はひんやりした廊下やキッチン等涼しい場所で寝る事が多いのです。

布団が気持ちいいから

飼い猫が寝る場所として飼い主さんのお布団に入ってくる理由の2つ目は、お布団が気持ちいいからです。暖かく柔らかいお布団は、飼い主さんにとっても快適なものです。その快適さは、飼い猫にとっても同じなのです。特に秋冬の寒い夜等は、お布団の温もりと柔らかさを知ってしまった飼い猫が、少しでも気持ちのいい場所で眠りたいとお布団の中に入って来ることがあります。

一緒に寝たいから

飼い猫が寝る場所として飼い主さんのお布団に入ってくる理由の3つ目は、一緒に寝たいという気持ちからです。これは、甘えたい気持ちの表れでもあります。十分に成長した年齢の猫でも、子猫時代の気持ちが忘れられない猫もいます。特に、早い時期に去勢や避妊手術をした飼い猫にはよく見られる傾向です。甘える傾向の強い猫は、飼い主さんのそばを寝る場所に選ぶ事が多いようです。

飼い主を信頼しているから

飼い猫が寝る場所として飼い主さんのお布団に入ってくる理由の4つ目は、飼い主さんを信頼しているからです。猫は、元々単独行動をメインとしている動物なので警戒心が強い本能を持っています。そんな猫が、飼い主さんのそばを寝る場所と決めるという事は、飼い主さんを信頼しているからに他なりません。

猫が寝る場所とそのときの気持ち

続いてご紹介するのは、飼い猫が寝る場所と、そのときの猫の気持ちについてです。飼い猫は、家の中のいろいろな場所で眠っているように見えますが、よく観察するとそれぞれの寝る場所によって猫の気持ちや気分が伝わってきます。特に、猫自身と飼い主さんとの距離感によって、よくわかるのではないでしょうか。

顔の周り

飼い猫が飼い主のそばで寝る場所、1つ目は「顔の近く」です。飼い主さんの顔の近くでくるりと丸くなって眠る飼い猫と、飼い主さんと同じように枕を使う飼い猫がいるそうです。飼い主さんにとっては、目を開けると常に猫の姿が視界に入るため人気の高いポジションになっています。飼い猫自身も「飼い主さんの顔を見ながら安心して眠れる」という気持ちになっています。

また、飼い主さんの顔に近いほど、飼い猫からの信頼度が高いという意見もあります。上述のように、飼い主さんに警戒心を持っていないからこそ、飼い主さん自分の姿を確認できる場所に置いているという見方もできるでしょう。飼い猫が飼い主さんの顔に自分の顔をすり寄せてくる時は、親密さを感じフレンドリーな気持ちでいる事が多いそうです。

布団の中

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、2つ目は「布団の中」です。飼い猫の性格によって、お布団に入る派と入らない派にはっきり分かれているとも言われています。また、寒い日には最初にお布団に入って温まり、頃合いを見てお布団を出ていく猫もいます。上述のように「飼い主さんの匂いに包まれたい。姿を隠して寝たい。」という気持ちの表れとされています。

お腹の上

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、3つ目は「お腹の上」です。これは、お布団やベッドで眠る時よりも、ソファで横になっている時等によく見られる行動かもしれません。飼い猫にとって、:飼い主さんのお腹がクッション代わりになっているのでしょう。ぬくもり感もあり飼い主さんとのフィット感もあるので、飼い猫が安心してくつろげるポイントなのです。

わきの下

飼い猫が飼い主のそばで寝る場所、4つ目は「わきの下」です。人間のわきには「アポクリン汗腺」が集まっていて、そこから匂いが発せられています。飼い主さんのわきの下に顔を突っ込んで寝る飼い猫が一定数いるのです。これは、「飼い主さんの匂い、たまらない!癖になりそう!」といった気持ちなのではないかと言われています。

膝の上

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、5つ目は「膝の上」です。例えばパソコンで作業をしている時、あるいはテレビを見ている時など、膝の上に飼い猫が乗ってきてそのまま寝てしまう事があるでしょう。飼い猫が膝の上で寝てしまうと、飼い主さんは自由に動くことを我慢してあげるようです。こうした行動は、「飼い主さんのそばにいたい!」という気持ちの表れです。

股の上

飼い猫が飼い主のそばで寝る場所、6つ目は「股の上」です。股の上に乗られるのは、飼い主さんにとっては重くて身動きがとりにくいポジションとなってしまいますが、実はここを寝る場所と定めている飼い猫は結構多いのです。「飼い主さんとのフィット感に安心する」という気持ちになるのでしょう。密着できることとぬくもり感があることが、魅力のようです。

足元

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、7つ目は「足元」です。飼い猫が飼い主さんの足元で寝る時は、どんな気持ちなのでしょう。「飼い主さんの事は大好き。でも、ちょっと距離感も必要。」といった気持ちの時、飼い猫は飼い主さんの足元を寝る場所にするそうです。寝ている間に蹴ってしまわないか心配になりますが、飼い猫は危ないと察知する能力があるので大丈夫です。

背中

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、8つ目は「背中」です。が横向きに寝ている飼い主さんの背中に飼い猫が寄りかかって寝るというパターンです。これは、飼い猫がリラックスしていること、心地よさを感じていることの表れなのですが、寝がえりの際に飼い猫をつぶしてしまわないように注意が必要です。飼い猫が子猫の間は、できるだけこのポジションにならないようにしましょう。

ベッドの外

飼い猫が飼い主さんのそばで寝る場所、9つ目は「ベッドの外」です。飼い主さんから少し離れたところなので、飼い主さんにしてみると少し寂しく思うかもしれません。但し、飼い猫の視界に飼い主さんが入っている場合は、信頼感のある証です。もう少し時間がたてば、距離が縮まるかもしれません。気長に待つことが大切です。

本能的に猫が選ぶ寝る場所3選

続いてご紹介するのは、飼い猫が本能的に選びがちな寝る場所についてです。本能的に選んでいるのですから、猫という生き物に備わっている性質が大きく関係していると言えるでしょう。猫を初めて飼う場合は、こうした猫の本質的な性格や生き方を知っておくと、理解が深まるのではないでしょうか。

高いところ

猫が本能的に選ぶ寝る場所といえば、まず1つ目に挙げられるのが「高いところ」です。睡眠時はどうしても無防備になってしまうので、敵に襲われにくい高いところに身をひそめる事で、身を守るという猫本来の本有から来ていると言われています。飼い猫の場合は、キャットタワーや天井近くのキャットウォーク、背の高い本棚の上などを寝る場所に選びます。

狭くて薄暗いところ

猫が本能的に選ぶ寝る場所、2つ目に挙げられるのは「狭くて暗いところ」です。狭い箱の中やベッドの下などを寝る場所に選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。実は、ここにも敵から身を守ろうとする本能が働いているのです。狭い場所や薄暗い場所は、身を隠すのに適しています。薄暗い場所を好むのは、敵から身を隠そうとする本能の表れなのです。こうした猫の本能を考慮して、かまくらタイプの猫用ベッドも人気があります。

明るいところ

猫が本能的に選ぶ寝る場所、3つ目に挙げられるのは「明るいところ」です。上述した2つ目の場所「狭くて暗いところ」とは真逆ですが、ひなたぼっこの時等は明るいところを好む性質があります。猫がひなたぼっこをするのは、日光を浴びる事でビタミンDを促進する・被毛についた水分を蒸発させて皮膚病を防ぐ・エネルギーを消費せずに体温を上げるといった理由があるそうです。

一緒に寝るときのポイント

飼い猫が選ぶ寝る場所について考えてきましたが、続いては、飼い猫と一緒に寝る時のポイントをまとめていくことにしましょう。人間と猫が一緒に寝るときには、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。大切な飼い猫と一緒に楽しく快適に生活していく為にも、チェックしておきましょう。

ケガや病気に注意する

飼い猫と一緒に寝る場合、まず注意しなければならないのはケガや病気です。ケガに関しては、上述したように飼い主さんの寝返りや寝相によって猫を圧し潰してしまう事が考えられます。大人の猫なら運動神経も発達しているので自分で脱出できますが、子猫の場合は非常に危険です。また、飼い猫が無意識に飼い主さんをひっかいてケガをさせてしまうことも考えられます。

飼い猫と一緒に寝る場合、最も危険な病気は、「ズーノーシス」と呼ばれる人獣共通感染症です。この病気は、飼い猫の唾液が飼い主さんの口や鼻から体内に取り込まれることで感染が広がります。健康な成人の場合はあまり問題はありませんが、免疫力の低い幼児や高齢者には危険です。「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」「トキソプラズマ」などがあります。

トイレ環境を整える

飼い猫と一緒に寝る場合、トイレ環境を整える事も忘れてはいけません。寝室に猫のトイレが用意されているか、あるいは猫ドアなどを通って自由に出入りできるようになっていないと、飼い猫がお布団におしっこをしてしまうこともあるそうです。特に冬などは、寝室のドアをしめ切ってしまう事が多いので、トイレ環境についてもしっかりチェックしておきましょう。

寝相を良くする

飼い猫と一緒に寝る場合、飼い主さん側の努力としては寝相を良くすることも大切です。上述のように子猫の圧死事件などが起こらないように、寝相を改善したいものです。寝相を良くする方法として、寝室の室温を適温にする・寝室の光と音に注意する・枕の高さやマットの硬さを見直すといった方法が挙げられています。

猫の寝る場所に注目してみよう!

飼い猫の寝る場所に注目して、そこから読み取れる猫の気持ちを分析してみました。言葉が話せない猫ですが、寝る場所の選び方にはいろいろな気持ちのサインが込められていることが分かってきています。飼い猫の寝る場所に注目してみると、新たな発見があるかもしれません。ケガや病気等には十分注意して、飼い猫とのハッピーな暮らしを確立していきましょう。

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